ご存知のようにJ-PARCが本格稼働を開始し、E17やE19などストレンジネス 核物理に関わる実験も徐々に行われつつあります。またLattice計算に 基づくYN相互作用の研究や様々な手法によるハイパー核構造研究など、 理論研究もますます進展しつつある今日この頃です。 昨年度まで科研費特定領域『ストレンジネスで探るクォーク多体系』に よって、毎年定常的にストレンジネスに関する研究会が開催さてれ来て ました。この分野に関わる人たちが一堂に会し、各自の成果発表及び 理論・実験にまたがる熱心な議論がそこではなされました。 それによってこの分野の研究は大きく前進したと思います。 J-PARCが本格稼働し実験結果が徐々に得られ始める今、特にこのような 研究会を引き続き行うことは分野にとって大切であると考えます。 そこで今年度はKEKにてストレンジネス核物理に関する研究会を開催する ことにしました。 本研究会ではストレンジネス核物理全般(実験・理論両方)を とりあげます。具体的なトピックは以下に挙げる通りです。 ・J-PARCにおける実験の進捗状況、及びその他の実験施設での成果 ・S=-1, -2ハイパー核に関する研究(構造・反応) ・YN/YY相互作用、ハドロン間相互作用(含むラティスによる研究) ・各種中間子原子及び原子核(π、K、η、Φなど) ・ハドロンの励起状態(Λ(1405)など) ・ストレンジネスと中性子星 これら以外にも関連すると思われるハドロン物理、また近年盛り上がりを 見せてるエキゾチックハドロンに関する研究も受け付ける予定ですので、 躊躇せずに申し込んで頂きたく思います。 本研究会では広く一般公演を募りたいと考えておりますので、 皆様の積極的な申込をお待ちしております。