第1回素粒子原子核研究計画委員会議事録


日時:平成13年10月12日(金)10:00〜

場所:KEK 4号館セミナーホール

出席:
所内委員:
	近藤(官職指定)、岡田、藤井、吉村、宮武
所外委員:
	金(筑波大)、中家(京大)、山中(阪大)、延與(理研)、
	田村(東北)、日笠(東北)、野尻(京大)、高橋(宇宙科学研)、
	中畑(宇宙線研)
非委員:
	山田(所長)、岩田(副所長)、高崎(史)、他  素核研運協メンバー

1. 委員長指名、幹事選出
	委員長:所長より、山中氏(阪大)が指名された
	幹事 :藤井氏(KEK)が選出された(幹事は書記を兼務する)
	
2. 素核研の近況報告
2.1 概要の説明
	所長より、配付資料に基づいて、機構、統合計画、素核研などの組織
	構成の概要説明があった。また、設置目的等の概要説明がなされ、そ
	れに対して質議応答があった。
	組織について
		本委員会と関連の深い委員会として
			つくばキャンパス将来構想委員会
			ハドロン加速器推進委員会
			Bファクトリー計画推進委員会
			リニアコライダー計画推進委員会
		などがある。
	本委員会について
		経緯:4年前、機構発足時より規則上存在していたが実動してい
			なかった。しかし、このたび正式に立ち上げ、実動を開始
			することになった。
		目的:現行計画の評価、将来計画の検討を、長期的な視野に立っ
			て、広く深く学問的な立場から行う。
	
	Q:具体的な委員会の任務は?
	A:基本的には、所長の提示した検討課題に対し答申すること。
	Q:PAC との関係はどうなるのか?
	A:個々の実験でなく、全体のことを議論する。
	Q:つくばキャンパス将来構想委員会との関係は?
	A:本委員会の議論の内容を素核研としてそこに反映させる。

2.2 現在計画についての近況報告
	中尾氏より Belle 実験、応田氏よりハイパー核実験(PS)、林氏より
	K 崩壊(PS)、小林氏より K2K 実験、澤田氏より統合計画、石山氏
	より不安定核の実験について近況報告があった。
	報告の内容の詳細については、
		http://www-conf.kek.jp/ipns-rpc/slides/20011012/
	に、報告で用いられたトラペのコピーがあるので参照のこと。
	これに対し、活発な質疑応答があったが、全体に共通するものとして、
		「他分野に対し説得力ある学問的意義の説明ができるか?」
	に答えられることの重要性が確認された。
	また、Belle 以外のいずれの研究も、今後の展開の中に JHF での実験
	が大きな位置を占めると予想されるため、JHF でのユーザーコミュニ
	ティーの大きさ、JHF で初めて可能となる物理、既存の測定器を含む
	実験装置の再利用可能性などに質問が集まった。

3. 今後の検討課題の検討
	所長より、検討課題の候補のリストが提示された。
	●現行の研究の評価
	●JHFでの実験の進め方
	●JHF phase II/III でのμ、νfactory
	●Super B factory (>10^35-36)
	●JLC
	●国際協力(ATLAS、...)
	●非加速器実験、宇宙との関連
	●KEK 外の計画に対するテクニカルサポート
	
	所長は、次回に理論、国際協力、JLCなどの近況報告を予定していたが、
	緊急性を考え、委員の希望で、JHFでの実験の進め方(プライオリティー
	の議論)を当面の課題として次回より検討することになった。
	12/10、11に統合計画に関する国際ワークショップが KEK である
	ので、今回なかった 反陽子、μに関する報告も含め、サマリースピーカ
	ーに次回での報告を依頼する。

4. その他
	委員の間の連絡や議論に供するため、Web Page および、メーリングリスト
	を幹事が整備することになった。また、委員会で使われたトラペについても
	幹事がコピーを Web を通して閲覧できるようにすることになった。
	
	次回:
		平成14年2月22日(金)

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