高エネルギー加速器研究機構(KEK)・総合研究大学院大学 共催

平成26年3月10日(月)・11日(火)

高エネルギー加速器研究機構(KEK) 研究本館小林ホール


量子もつれや量子測定など量子論の基礎に関する深い理解は、今後の量子情報科学の本格的な進展にとって重要であるだけでなく、21世紀の物理学全体の発展の鍵になるものと考えられています。本研究会(QMKEKシリーズ)は、量子論の基礎に関する近年の話題の議論を通して、長期的観点から量子論及び関連する物理学の将来の発展を考える機会を提供するために隔年で開催しているもので、今回で5回目になります。今回は特に、量子力学の数理構造、弱値・弱測定の解釈と応用、量子物理と情報、量子論と精密測定、量子統計力学の基礎などに関する最近の興味深い話題を集めました。また従来通り、素粒子・原子核、量子情報、物性、宇宙、量子化学などから量子論の数理的側面に至るまで、広く分野を問わず量子論の基礎に関連するポスター発表を募集していますので、興味ある研究者や学生など多くの皆様のご参加をお待ちしています。

● 講演(50音順・敬称略:題目は仮題を含む)
                         
枝松圭一 (東北大)  弱測定と誤差・擾乱の不確定性関係
香取秀俊 (東京大・理研) 光格子時計:高速に時間が読めると何が見えるか?
金子晋久 (産総研) 量子電気標準と基礎物理定数の絶対測定
木村 元 (芝浦工大) 操作主義的確率論に基づく量子力学の原理探求
小芦雅斗 (東京大) (題目未定)
沙川貴大 (東京大) 量子情報エンジン
清水 明 (東京大) 一個の量子純粋状態による統計力学
谷村省吾 (名古屋大) 角度・軌道角運動量の不確定性関係と量子消去
筒井 泉 (KEK) 物理量の実在性と弱値
原 隆 (九州大) マクロ量子系における「典型的」な非平衡部分空間からの異常に速い「緩和」
細谷暁夫 (東工大) 相補性と弱測定
堀田昌寛 (東北大) 量子情報とブラックホール防火壁(firewall)仮説
ホルガー・ホフマン (広島大) THE LAW OF QUANTUM ERGODICITY - Why the true fundamental relations of physics must be expressed by complex probabilities
李 宰河 (東京大) 弱値の測定と不確かさ

● ポスター

量子論の基礎に関するトピックのポスター発表を募集します。ご希望の方は、以下の参加登録の際に必要事項をご記入ください。

● 旅費補助

旅費補助の申請は20日にて締切りました。

● 参加申込み・ユーザー登録・旅費補助/宿泊申請

本研究会への参加またはポスター発表のお申込みには、KEKユーザー登録と会議参加登録が必要ですので、以下の案内に従って手続きを行ってください。登録手続きはやや煩雜ですがKEKの規定によるものですので、たいへん恐縮ですが、ご協力を宜しくお願いします。なお、登録完了に多少、日数のかかる場合がありますので、お早めにお手続きください。


世話人: 清水 明(東京大) 谷村省吾(名古屋大) 筒井 泉(KEK) 細谷暁夫(東工大) 堀田昌寛(東北大)