文部科学省科学研究費補助金(平成21-25年度)新学術領域研究
「背景放射で拓く宇宙創成の物理
−インフレーションからダークエイジまで−」
シンポジウム2014
理研和光キャンパス
鈴木梅太郎ホール
June 2-3, 2014
研究会に参加予定の皆様へ
ご来場の際は西門守衛所で鈴木梅太郎ホールでの会議に参加する旨をお伝え下さい。
- Important datas:
- .
- 2014年 4月16日(水) :
- Registration受付開始
- 2014年 5月24日(日) :
- Registration締め切り
- 会議趣旨:
- 2009年度より研究活動を開始した本新学術領域は、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の
- 偏光度精密観測による宇宙論開拓を主目的として5年間活動を行いました。本会議は、
- その総括を行うとともに、今後の展望について議論する事を目的としています。
- 本領域では、CMB偏光Bモードの探索と原始重力波の発見を主目的として、宇宙実験
- 素粒子実験 天文学 デバイス技術 宇宙素粒子理論など多様な分野の研究者がかつてない
- 規模の共同研究を立ち上げ、この問題に取り組みました。国際協力実験(QUIET,
- POLARBEAR)を進展させ、特にPOLARBEARではCMBのみを用いた重力レンズBモー
- ドの世界初観測に成功しました。また、本領域が中心となってPOLARBEARのアップ
- グレードであるPOLARBEAR-2を提案し、本科研費研究の終了後もより高精度な観測
- により宇宙論を開拓していく道をつけました。さらに、CMB偏光Bモード観測衛星計
- 画LiteBIRDも本領域から生まれた提案です。 LiteBIRDは本年3月に学術会議マスター
- プラン2014において、重点大型研究計画の一つに選ばれました。このように、我
- が国にこれまでなかったCMB偏光観測実験という新学術領域を創出してきました。
- 世界的に激しい競争があるこの分野において、3月18日にBICEP2グループが原始
- 重力波を発見したという発表を行いました。これが他実験により検証され、確定すれ
- ば、本分野は新しい局面を迎えます(POLARBEARも最も感度の高いCMB偏光観測実
- 験のひとつとしてこの検証を行う予定です)。この極めてエキサイティングな状況の
- 中で、本会議では、これまで本領域で生み出した究極理論とインフレーション宇宙に
- 関する理論的知見を総括し、今後の動向を議論します。
- 本領域では、LiteBIRD等将来の観測に利用できる最先端超伝導デバイス技術の開発研
- 究、前景放射と背景放射を分離する方法の研究、CMB観測と密接に関わる宇宙赤外線
- 背景放射(CIRB)の観測実験も、研究の柱となっていました。この会議では、本学術領
- 域を構成するこれらの研究計画のそれぞれについて、これまでの研究成果を総括し、
- 今後の更なる発展の道筋を明らかにします。また、領域の重要な構成要素である公募
- 研究の進歩状況の発表も、ポスターを中心におこないます。
- シンポジウム世話人:
- 新学術領域「背景放射で拓く宇宙創成の物理」総括班
- 羽澄昌史(KEK,チェア)、大谷知行(理研)、松浦周二(JAXA)、服部誠(東北大)、小玉英雄(KEK)
- 田島治(KEK)、川辺良平(NAOJ)、中川貴雄(JAXA)、小松英一郎(テキサス大)、 関本裕太郎(NAOJ)
- 研究会に関する問い合わせ先:
- 山田順子(KEK) 今川恵子(KEK)
- junkoy@post.kek.jp kimagawa@post.kek.jp