平成18年3月10日(金)11日(土)

高エネルギー加速器研究機構(KEK)3号館セミナーホール

量子論の基礎の解明は21世紀の物理学発展のための重要な鍵であり、また量子情報科学の本格的な進展にとっても不可欠な課題となっています。この度、KEKにおいて開催された上記の研究会では、量子論基礎および素粒子論、物性基礎論、量子情報理論のほか、量子宇宙、重力波などにいたる広い分野の、第一線に活躍する専門家による招待講演と公募によるポスター発表があり、非常に活発な議論が展開されました。

本研究会に参加された方々は、事前登録者の75名に加え機構内および東京近辺からの非登録者を含めて、総勢90名近くになりました。期間中、多くの参加者より講演スライドをweb上で公開するよう要望がありましたので、以下に(未了解のものを除き)各講演のpdfファイルを掲載します。

● 講演(50音順・敬称略)

小澤正直(東北大)

量子論の解釈と観測理論

 
小嶋 泉(京大)

ミクロ・マクロ双対性 --- 量子場をマクロデータから再構成する数学的方法 ---

講演スライド
川村静児(国立天文台)

重力波検出の量子限界

講演スライド
木村 元(東北大)

Mean King's Problemの解決について

講演スライド
小芦雅斗(阪大)

量子暗号の安全性と量子系の基本的性質

講演スライド
清水 明(東大)

熱力学から見た統計力学・場の理論

講演スライド
田崎秀一(早稲田大)

Quantum Fluctuation Theoremと測定

講演スライド
谷村省吾(大阪市大)

量子計算の幾何学的最適制御とデコヒーレンスの話題

講演スライド
筒井 泉(KEK)

量子ゲーム理論について

講演スライド
藤川和男(日大)

非断熱位相と量子論の重ね合わせの原理

講演スライド
細谷暁夫(東工大)

最適量子計算と変分原理

講演スライド
堀田昌寛(東北大)

量子ゼノンとシュレーディンガー猫のパラドックス

講演スライド
森越文明(NTT基礎研)

時間における情報理論的 Bell 不等式と量子計算

講演スライド

世話人: 清水 明(東大) 谷村省吾(大阪市大) 筒井 泉(KEK) 細谷暁夫(東工大) 堀田昌寛(東北大)


Last updated: 9 May 2006